工事部
現在は、国土交通省の大型プロジェクトをはじめ、インフラ設備の整備により地域に貢献できる充実した毎日を過ごしています。入社前は“施工管理=現場を管理する人”というイメージでしたが、実際は品質、工程、原価、安全管理、協力会社との調整など、すべてを担う重要な役割であることに気づきました。この一連の流れは、大学では学ばないことなので、先輩にアドバイスをもらいながら進めていくしかありません。業務中は先輩の動きに目を配らせながら作業を進め、集中的に勉強する時間を作りました。
入社6年目に「1級土木施工管理士」を取得してからは、施工現場を取り仕切る「監理技術者」に指名されるようになりました。裁量・責任が与えられるようになり、これまでの経験を生かして、任された仕事に結果を出せるというやりがいも大きかったです。

今回の唐桑地区道路改良工事は、地元・東北の震災復興に大いに関係することもあり、いつも以上に責任とやりがいを感じています。現場に立って改めて感じたことは、自分が従事する建設や土木の仕事が、被災地の復旧や復興にダイレクトに関わる仕事だということ。改良工事中の道路がこの地の生活道路になってくるので、早期完成は当然ですが、工事用車両が併用中の道路を通るときの配慮、“完成がはじまり”を意識した品質など、細部まで目を配らせてのトータルなディレクションが求められます。
大変な仕事ですが、地域の方から「頑張ってください」「早い復興を期待しています」といった暖かい声をいただくたびに、やりがいを感じています。ライフラインを回復させ、その地に暮らす人々の役に立つ今の仕事に、誇りを持てるようになりました。

インフラ設備の整備は、人々の暮らしに近い現場だからこそ、近隣の方との関係性づくりが大事になってきます。今回の現場も、ひまわりの種をまいて育てたり、地元の小学校の生徒たちとハローウィンパーティを催したりと、積極的に近隣の方と関わり合うことで、より円滑に施工が進むように配慮しました。このように、地域とのコミュニケーションも、創業当時から受け継がれていることのひとつです。
土木工事は、新井組の社員はもちろん、設計士や協力会社の職人さん、地域の方々など様々な人の関わりで成り立っているのだと再実感しています。これからも「やってもらって当たり前」ではなく、施工がうまくいったときの「ありがとう」の言葉など、日頃のやり取りの中から信頼関係を築いていきたいと考えています。
東海林 和輝Kazuki Shoji
東京支店/土木工事部/2007年入社