設計
建築物の企画や基本設計、実施設計、工事監理、行政との協議やお客様との打合せまで、多様な業務を担っています。計画から完成までを一貫して担当できることに喜びを感じています。建築の仕事に興味をもったのは、子供の頃、母が寺社仏閣、美術館など、いろんな場所に連れて行ってくれたことがきっかけです。何百年も続く建物にこども心ながら、「私も作ってみたい」と思い、自然に建築の道を志すようになりました。新井組を志望したのは、様々なジャンルの建物に携わっており、有名建築家の設計など目にしたことのある建築も多かったからです。また、新井組では数は多くないものの、女性設計者が活躍されていることを知り、さらに魅力を感じました。今は3名の女性設計者が在籍しています。
入社後初めて一人で担当させてもらったのは、RC造の小さな交番でした。コンクリート化粧打放しを美しく仕上げたいという気持ちを抑えられず、コンクリートを均一に流し込むための型枠を叩く作業に参加させてもらったことを覚えています。その後は分譲マンションや社宅、学生寮、サービス付き高齢者住宅など、主に住宅の設計に関わってきました。分譲マンションを担当した頃は、作業量の多さから自分の想いをカタチにすることの難しさを痛感しました。また、宮城県の災害復興住宅に携わったことも良い経験になっています。住宅設計では、入居されるお客様の顔が直接見えない場合でも、その姿を思い浮かべながら、居心地が良く、住みやすいと感じてもらえるような気配りの行き届いた設計を心掛けています。完成後、施主様から喜びのお言葉をいただいた時は、すべての苦労が報われ、言葉では言い表せない充実感を感じます。その充実感がやりがいとなり、つねに向上心を持って設計に取り組んでいます。
現在は市営住宅の建替工事の設計を担当しています。市が設定する要求水準事項を踏まえつつ、住宅以外の地域交流スペースや集会所を盛り込み設計を進めています。新井組は工事部との連携がスムーズで、お互いにコミュニケーションを取りながら、図面だけでは読み取れない設計者の想いを工事の方々はしっかりと汲み取ってくださいます。また、当社の魅力は、個々の意見を尊重し、興味あることに積極的にチャレンジさせてくれる柔軟さだと感じます。建築関係のセミナーや講演会、展示会などには積極的に参加するよう上司も勧めてくれます。現場で学ぶことも多いですが、そうした勉強の場を活用したり、新しい建物を視察したり、時には美術館に足を運んだりして、感性や技術を磨いていきたいと思います。
岡田 景子Keiko Okada
本社/建築設計G/2008年入社