工事部
入社してから7年間、様々な現場を経験してきました。入社後すぐに赴任したのは埼玉県。高速道路のインターチェンジの橋台と橋脚を建設する現場でした。最初の頃は図面を見ても何もわからず、目の前の更地に橋脚が建つなんて想像もつきませんでしたが、上司や先輩に教わりながら、現場で少しずつ施工管理の仕事を覚えていきました。この仕事を志したのは建築の仕事をしていた父の影響です。父の姿を見て自然と建築や土木の業界を目指すようになりました。就職活動は大学の教授の推薦もあり、新井組一本。「兵庫で一番の会社」と聞いていたので、迷いはありませんでした。実際に働いてみると大変な面もありますが、土木は社会のインフラを造る仕事。人々の暮らしを支え、誰かの役に立つものを造っているという自負があります。たくさんの人が関わることで工事が進み、少しずつ形あるものになっていくことに、日々やりがいや喜びを感じています。
新井組は官公庁から高い工事成績評定点を獲得しています。それは、これまで先輩方が高い技術を培ってきたからこそ。新井組には、大手に負けない技術力があります。新井組の苦しい時代を知っている社員は特に会社への思い入れが強く、技術面をより向上させていこうという熱意もあります。技術と熱意の両方を持ち合わせていることが、新井組の一番の強みだと私は思います。また、社内には「皆で頑張っていこう」というムードがあります。新入社員の頃、失敗を恐れて不安になっていたことがあったのですが、「失敗は誰でもする。失敗してもカバーするから大丈夫」と先輩に言われ、その一言で気持ちがとても楽になりました。新井組は大手の建設会社とは違い、人数がそれほど多くありません。その分、即戦力が必要ですから、早い段階で自分のやりたい仕事を任せてもらえます。現場を重ねるごとに、人間的にも技術的にも成長できていると実感します。
現在は地元の関西に戻り、道路を横断する地下道を築造する現場で施工管理の全般を担当しています。自分よりもキャリアのある職人の方々と一緒に仕事をするため、コミュニケーション能力の重要性も感じます。私も数年後には所長として現場の指揮を執ることになります。その時は、発注者と協力業者の職人の方の両方の気持ちを汲みながら、「新井組に頼んで良かった」「新井組と仕事をして良かった」と言われるような環境を監督としてつくっていきたい。そのためにも、現場の一つ一つを大事にしながら、少しでも多くのことを学んでいきたい。そして、新井組を築いてきた先輩達のように一人の技術者として胸を張れるよう、精進していきたいと思います。
南 温仁Atsuto Minami
本社/土木工事部/2012年入社