TECHNOLOGY

直床工法、均一な床性能、静音、省力化施工

テクセル床工法
〜樹脂製ハニカムフロア〜

テクセル床⼯法の概要

下地コンクリートと表層床仕上げ材の間に「熱可塑性樹脂ハニカムコアパネル【TECCELL】」を挟み込む直床形式の⼯法で、反発性を持ったまま、衝撃吸収性を持たせる積層床⼯法です。

テクセル床⼯法の構成

テクセル床⼯法に採⽤されている「TECCELL」パネルは、ポリプロピレン(PP 樹脂)を素材とするハニカムコア(六⾓形セルの集合体)両⾯を同素材の薄膜シートで挟み込んだ中空板サンドイッチパネルであり、同じ曲げ強度を有する他の素材と⽐べて圧倒的に軽量でありながら、⾼強度で耐久性に優れた素材です。
テクセル床は、表層材・「TECCEL」パネル・弾⼒層の組み合わせを様々に変えることにより、反発性・緩衝性・弾⼒性をコントロールすることができます。このため、多様なスポーツ競技を⾏う体育館、アリーナ、レクレーション施設から機能訓練などのリハビリ施設といった様々な床のニーズに応えることができます。

熱可塑性樹脂ハニカムコアパネル【TECCELL】

テクセル床⼯法の特⻑

■ 均⼀な踏み⼼地
これまでの体育施設で採⽤されてきた従来の⼆重床⼯法では、部材の構成上、束の直上・束ピッチの間・⼤引きの有無など、場所によって衝撃に対する床の性能が硬かったり軟らかかったり⼤きなばらつきが存在します。テクセル床⼯法では、⼟間直構成で最も使⽤感の良い床の衝撃性能を再現して、どの点でもばらつきの無い均⼀な踏み⼼地を実現しました。
〈二重床工法〉
硬さ・軟らかさがばらつく
〈テクセル床工法〉
どこも同じ軟らかさ
■ 床性能の評価
体育館⽤構成下地構成材(JIS A 6519)などの各性能評価試験において評価項⽬をクリアします。
    フローリングタイプ スポーツシートタイプ
1 2 3 1 2 3
[緩衝効果値] U 20.3 24.4 34.3 23.9 24.9 27.7
[振動減衰時間] TVD 0.08 0.09 0.07 0.07 0.07 0.09
[床の硬さ] G 69 59 57 64 61 62
■ その他の特⻑(改善)
テクセル床⼯法は、従来の⼆重床にあった硬軟のばらつき、⾳、湿気滞留、設計⾃由度(構造床段差)、施⼯⼿間の課題を解決します。
〈二重床工法〉

【二重床工法の課題】

  • 硬軟にばらつきがある
  • 反響音、衝撃音が大きい
  • 床下(湿気)の換気が必要
  • 床下地コンクリートに段差が出る
  • 施工の手間が多い

〈テクセル床工法〉

■ 省資源・省⼒化
従来の⼆重床と⽐べ、構成部材数と施⼯⼯数を⼤幅に削減して「省資源」「省⼒化」「⼯期短縮」「コストダウン」が可能です。
STEP 1
平滑な下地面に接着剤を塗布する。
STEP 2
適切なオープンタイプを取り
弾力層を貼り付ける。
STEP 3
所定時間を取り、弾力層に接着剤を
塗布し、テクセルを貼り付ける。
STEP 4
接着剤を安定させる為にローラー転圧を行う。
接着剤硬化後、仕上げ工程を行う。
■ シンプルデザイン
直床形式のため、床下空間がなく下地コンクリートに段差のない「シンプルデザイン」であり、「硬さ」「やわらかさ」「温かさ」「静けさ」など様々な特性を床表⾯に均⼀に与える設計ができます。
■ ボール反発⼒
従来の⼆重床と違い、場所によって反発⼒にばらつきのない⼀様な性能を発揮します。
コンクリート粗面
テクセル床
従来の二重床

床表⾯材・「TECCELL」パネル・弾⼒層の構成材のパターンバリエーションによって、踏み⼼地をキープしながらボール反発性能もアシストすることができます。

緩衝性を保ちながら反発性を落とさない
床のやわらかさ・反発性のバランス適正

■ 発⽣⾳・振動の低減、下階への影響抑制
従来の⼆重床では、床下空間があるため衝撃発⽣⾳が特定の周波数で増幅され(太⿎現象)、当該フロアおよび下階への⾳・振動が伝播しやすい環境となってしまいます。
テクセル床⼯法では、同等の弾⼒性と衝撃吸収性を⼟間直の構成(床下空間の無い)で実現できたことで、⾳・振動の反響や伝播を低減できます。
室内音響のイメージ
室内反響音の低減効果
重音床衝撃音の低減性能

テクセル床⼯法の採⽤先

体育館、アリーナ、フィットネス、リハビリ施設

テクセル床⼯法の実績

お問い合わせ先

■ 株式会社新井組 事業開発部
TEL:03-6275-3327 FAX:03-6275-3316
■ テクセル床⼯法協会
TEL:0798-26-8170 FAX:0798-26-8145

Email:contact@tec-floor.com