「信頼」を軸に結束した、チームの力。

「信頼」を軸に結束した、チームの力。

■発注者様:ネッツトヨタゾナ神戸株式会社
■建物用途:自動車ショールーム・自動車修理工場

新規の発注者に対して、いかに信頼を獲得していくか。

プロジェクトは、国道沿いに建つ
「ネッツトヨタゾナ神戸川西店」の建替工事。
新規参入として入札に参加した新井組。
不利な状況にありながら受注を獲得し、
短い工期での竣工を実現させたのは、
チームの結束力だった。
若いメンバーが互いに信頼し合い、
力を発揮したプロジェクトを振り返る。

Project Memberプロジェクトメンバー※記載の役職名/担当はインタビュー当時のものです。

村岡 悠太[Yuta Muraoka]営業担当/遠藤 啓之[Hiroyuki Endo]設計担当/栫山 健一[Kenichi Kakoiyama]作業所長/黒木 佑樹[Yuki Kuroki]設備担当/高山 柊太[Syuta Takayama]工事担当
Project Story01
Project Story01
希望を丁寧にくみ取り、納得のいくプランを提案。

受注の経緯についてお聞かせください。

村岡お得意様からご紹介いただき、このプロジェクトの入札に参加しました。3社競合で他社は直近の施工実績があり当社は不利な状態でしたので、設計担当の遠藤さんに同行してもらって発注者様を何度も訪問し、丁寧にご要望を聞いていきました。

遠藤引き合いをいただいたのは2018年の1月。現地調査、発注者様、行政庁との打合せを経て、3月に1回目のプランを提案しました。さらに、従業員の方からもお話を伺いながらお客様のニーズを抽出。プランニングやコストの調整を行い、5月末に2回目の提案をし受注をいただきました。

ニーズをくみ取ることが重要なのですね。

遠藤その通りです。受注までの段階で先方の希望をくみ取り、いかにニーズに近づけた建物を設定できるかがとても重要です。その後の事業を円滑に進めていくことにもつながります。

村岡今回の発注者様は初めてのお付き合いですから、次の受注につなげるためにも納得していただけるプランを提案したかった。設計の打合せを密に行ったことで当社の誠実さが伝わったのだと思います。

Project Story02
Project Story02
協力業者と連携しながら、厳しい短工期で竣工。

設計、工事面での苦労はありましたか。

遠藤自動車ショールームと自動車修理工場の併設ですので、当社が請け負う範囲以外の別途工事も多くあり、様々な業者さんとの調整が必要でした。

黒木設備面でいうと、機械を置くとなると電源の確保が、ドリンクバーの設置には給水や排水が必要になります。ショールームの家具や受付カウンターなどの什器、自動車の整備機械、屋外サインなど、関係する工事業者さんと綿密な打合せを行い、工事区分を明確にしながら必要設備を調整していきました。

村岡業者の決定に約2ヵ月遅れ、着工から竣工まで半年もありませんでした。とにかく工期が短かったので、現場は大変でしたよね。

栫山そうですね、工事では短い工期にいかに間に合わせるかが一番の課題でした。

短い工期をどのようにクリアしましたか。

栫山製作や物、色決めを早期に行わなければ間に合わないので、週に一度の現場定例会議に発注者様にも出席いただきました。また、協力業者さんとの連携も密に行いました。業者さんの協力がなければ、この短工期での竣工は難しかったと思います。

高山私は当時入社5年目で、栫山作業所長の元で施工管理を担当しました。この工事は建物に対しての敷地が狭く、作業場所の確保と調整に苦労しました。また、既存店舗の解体時には騒音や振動・粉じんに配慮が必要でしたし、駅前で国道に面しており人通りが多く、搬出入時の事故防止にも気を遣いました。

Project Story03
Project Story03
「良い建物をつくろう」共通意識がチームの力に。

新井組の強みは、どのように発揮されましたか。

黒木設計段階での密な検討、工事段階でも細かい調整をしながら応えることができたと感じています。チームの連携はもちろん、若いメンバーが多かったので意見を出し合えたのも良かったと思います。

遠藤5ヵ月強という短工期のプロジェクトを乗り切れたのは、現場所長をはじめ新井組の若手社員、協力業者の方々、別途工事の担当の方々が「良い建物をつくろう」という共通意識をもって調整し合えたことが理由だと思います。

高山社内の連携ももちろんですが、協力業者さんとも密に連携し協力いただけました。業者さんとの信頼関係は新井組の強みです。

村岡高山さんが言うように、社内だけでなく計画に関係する関係者全員をまとめる力が発揮できたと思います。発注者様からは安全、工程、品質ともに高く評価していただき、現在、新しい事務所の建築工事を特命で受注いただいています。

遠藤新規のお客様にはまず信頼していただくことが重要です。この先継続して受注できた時に初めて、このプロジェクトが成功だったと感じると思います。

Project Story04
Project Story04
すべては、お客様に喜んでいただくために。

最後に、この仕事の魅力についてお聞かせください。

遠藤設計という仕事は答えがある部分とない部分があり、つい時間をかけてしまいます。でも、それを「お客様に喜んでいただくためのプラスα」を生み出す時間と捉えれば、前向きに取り組める。しんどいことも多いですが、充実感も大きいですね。

村岡新規の発注者様や設計事務所とのやりとりの中で、お互いが信頼を得られるような関係を築けた時に達成感を感じます。長期にお付き合いができる得意先が増えていけば、自信を持って仕事に取り組めるようになるのかなと思っています。

高山私は、段取りや打合せを行い、思い通りに進められた時にやりがいを感じます。今回、計画面で悩んだ時は所長にフォローしていただきましたし、設計や設備で不明点があれば遠藤さんや黒木さんに聞くこともできました。ここで得た経験は、次の現場でも活かされています。

黒木発注者様に喜んでいただけることが、何よりの魅力です。これからも、工事・設計・営業が密に連携し、設計施工ならではの強みを活かしていきたいと思います。

栫山発注者様をはじめ、協力業者さん、新井組社員など、いろいろな人と関わりながら、この先何年も地図に残る建物をつくりあげることにやりがいを感じています。このチームは本当に良いチームでした。また一緒にプロジェクトに取り組みたいですね。